アルダのダ~2ndシーズン~

駄文を連ねることしかできない

戦争は女の顔をしていないが、メスの顔をした戦闘機はいる

こんにちは〜。

相変わらずバイトに雇ってもらえず、公共料金が払えません。

アルダです。

 

今日は、アニメの話をします。

 

僕が今期一番面白いと思っているアニメは『バーチャルさんは見ている』ですが、
今日お話するのは別のアニメです。

 

それは、

 

ガーリー・エアフォース

 

ガーリー・エアフォースは戦闘機を用いた空戦バトルをフィーチャーしたアニメで、
原作は電撃文庫ライトノベルです。

 

あらすじはこんな感じ。

中国ロシア国境付近に突如現れた『ザイ』と呼ばれる謎の航空機部隊に、
故郷を終われ日本への逃亡を余儀なくされる主人公。
逃亡途中の海上で『ザイ』の襲撃に遭い、
現存戦力では太刀打ちのできない『ザイ』の航空機に絶対絶命の状況に追い込まれるが、そこに『ザイ』と同等の高機動の自衛隊機が現れる。
その活躍で『ザイ』部隊は壊滅するが、戦闘後に自衛隊機も墜落してしまう。
墜落した機体に主人公が近づくとそこから女の子が出て来て…

 

というスタートで、まあこの女の子が戦闘機の精霊みたいな存在で、

一緒に日本と世界を守るために戦っていくという話です。

 

ストーリーだけ文字にするとそんなに面白くない気もしますが、
とにかくそれぞれの女の子が可愛いので、視聴難度は低いと思います。

 

グリペンちゃんは一番メインヒロインっぽい
主人公のパートナーになりますが、基本的にポンコツです。

どれくらいポンコツかというと、
出撃して30分も立たずに意識を失ってアヘ顔を晒す戦力にならなさなのに、
ご飯だけは美味しそうに食べます。
戦力にはなりませんが、このアニメを見るオタクの8割はグリペンちゃんがご飯を食べるところをこのアニメの視聴理由にあげているので、オタク慰安機としての性能は十分でしょう。ここでの性能は性的能力の略語です。

しかし彼女のオタク受けする見た目には悲しいエピソードが語られています。

グリペンスウェーデンで開発された機体ですが、
その素体に装備されていたイスラエル製空対空ミサイル、パイソン4が、
彼女の麗しい姿に影響を与えました。

この話をするためにある第二次世界大戦期のユダヤ人の画家の話から始めなければなりません。

第二次世界大戦期、ユダヤ人への迫害が強まる中、ベルリンに在住していた画家のR.ヨシュアは政府から突然の命令を下されます。

それは、自らとその家族へのポーランド・ゲットーへの移送を遅らせる代わりに、
地獄の絵を描けというものでした。

その絵は芸術の都、ベルリンから退廃芸術の代表たるユダヤ絵画が一掃されたことの逆説的遺産として、末長くベルリン美術館に展示されると伝えられました。

数代前にカトリックに改宗した一族出身であったため、ユダヤ人であることの誇りよりも、自らが無名の前衛芸術家であることを気にしていたヨシュアは、この話を承諾しました。

そして、制作に取り掛かったのですが、なかなかイメージが湧くことは無く、制作は一向に進みません。

特にヨシュアを悩ませていたのは、地獄で神の永遠の責め苦を受ける罪人の姿でした。ユダヤ民族としての誇りは強くないヨシュアですが、カトリックとして神への信仰は強く、どうしても人間に対して責め苦を行う神とその罰に苦しむ行う罪人を描くことができません。

人を自ら苦しめる神の姿はもちろん罪人であっても神の存在を知ったあとであれば、その至福が苦しみよりも神に罰される苦しみに勝るとしか思えない彼は罪人も、その迫力を十分に表現ができたと感じません。

特に、神が選別した罪人を地獄へ運ぶとい点について、神そのものの力で人間を悲惨な運命に運ぶという不条理さを描ききれず、そこに執着するあまり、いつしか絵の中心的なテーマとして語るようになります。

あまりの制作の進まなさに業を煮やした担当者は、この問題を”最終的解決”部門に相談しました。そして、彼に対して第1級の資料を提供する決定を下したのです。

ある日、ヨシュアは政府の担当者から地獄の絵画について、最高の資料を総統の好意によって用意することが出来たと伝えられ、その収蔵場所に今から向かうと伝えられます。

ヒトラーが一級の美術コレクターであり、こと宗教画については膨大な所蔵のあることをかねがね聞いていたヨシュアは、北方ドイツの偉大なる芸術家、ヒエロニムス・ボスの地獄画であろうか、はたまたイタリア政府から輸送させたルネッサンスの巨匠の未公表の絵画であろうか、と期待を膨らませながら政府の用意した車に乗り込みます。

発車した車は、アウトバーンの同じ区間を何周もするなど、効率的とは言い難い道のりを進みます。元からドイツの地理などベルリンの限られた部分しか知らないヨシュアにはどこに向かっているのかひどく混乱させられました。

ようやくたどり着いたと知らされていた時には、どうやら南部の田舎のどこかであるだろうという以外には推測出来ない状態でした。

たどり着いた場所はひたすらに白く、細長い建物が何棟も並ぶ倉庫のような場所でした。

その近くの開けた場所に一台のトラックがエンジンをつけたまま停まっています。

そのトラックは荷台の部分が黒く、「ベルリン製 1941」と白く無機質な文字が記されていました。

資料はその中にあると言われたヨシュアは、荷台につけられた重い覆いつきのガラス窓の覆いをなんとか開け、その中を 覗きました。

 

その中にあったのは、まさしく彼にとっての地獄でした。

資料の入っているトラックは、ユダヤ人や精神障害車をエンジンから排出される一酸化炭素で窒息死させるための殺人装置でありました。そして、その中で糞尿を撒き散らしながら苦しんでいるのは、ベルリンに残しているはずの彼の妻と子供たちでした。

ヨシュアはひどい嘔吐感に襲われましたが、その光景から目を話すことが出来ません。

目の前で不条理に苦しむ人間を見逃す神、それでも神を心から信じながら苦しむ人、そのイメージが苦しむ家族の姿、そしてそれをただ見ることしか出来ない自分を通じて入ってきたのです。

担当者はこの光景を見せることで、自らの運命を悟らせ、完成など気にせずにさっさと作品の制作を終わらせることを期待していました。もしくは絶望によって途中で制作不可能に陥るか。それほどまでに作品の質など彼にとってはどうでもよかったです。

その期待通り、ベルリンに戻ったヨシュアは驚くべきスピードで作品を完成させました。

ただ、1点のみ担当者の期待と異なっていたのは、その作品があまりに迫力があり、ある程度美術に通じた彼ですら傑作と認めざるを得ないものだったことです。

あまりの出来の良さに退廃芸術として展示することすら判断されたその作品は、地下深くの倉庫へとしまわれることとなりました。

しかし、当然ながらユダヤ人であるヨシュアの制作力は評価されず、偶然として片付けられ、そのまま彼はアウシュビッツに送られて無名の犠牲者の一人としてその生を終えます。

戦後、地下深くの倉庫で埃を被っていたため、運よく戦災を免れた絵画は、ホロコーストの中でのユダヤ芸術としてあるイスラエルによって購入されました。その絵画はイスラエルに害をなす者への報いを描いたと解釈され、パイソンを開発したラファエル社(当時は企業ではなく軍の一開発機関)の開発研究室のインテリアとして飾られることとなりました。

開発研究室でその製造過程の多くを過ごしたパイソンは、いつしかその絵画に描かれた思い、特にそこで死んだ娘の意思を込められていました。その姿がグリペンちゃんの見た目に反映されているというわけです。また、一酸化炭素中毒で死んだ経験が、低酸素下でのトラウマを引き起こし、継戦能力の低さに繋がってしまったのです。

 

こう考えると、オタクが勝手にグリペンちゃんのかわいさに萌えたり、ポンコツさをバカにしたりするのが、悲しくなってきますね。まあ、この話は原作にもないボクの嘘なのですが。

あとはイーグルちゃんが途中加入します。
那覇基地出身のアメリカ製ということで、
金髪・自信過剰・陽気キャラです。
それ以外に特に言うことはないかな…。

米軍から自衛隊に引き渡される際に、
沖縄の市民団体から誘拐されてしこたまおっぱいを揉まれたせいで、
おっぱいが大きくなったという設定を持つ悲しい子です。

 

あと、なんか中国人の人間もいます。後に自分も戦闘機に負けないぐらいの戦力になりたいと、機械化人間兵のエリートを志しますが、それは違うアニメの話で展開します。

 

最後に、ここ最近はファントムちゃんが新キャラとして活躍しています。
緑髪・ロリータ服・東北で育ってしまったばっかりに性格に難ありというアルダガール的要素を備えた完璧なキャラクターです。今から主人公組にボコボコにやられるのが楽しみですね。

 

ここ数年、いい緑髪ヒロインに出会えてなかったので、
彼女が出て来た瞬間にこのアニメを推すことに決めました。ハンドレッドアブソリュート・デュオ(両方とも名作なので、見ていないオタクは見てください)と同程度に愛着があります。

しかし、周りからはあまりファントムちゃんの人気が無くて、僕はとても悲しく思っています。仮に人気が出ていたら好きになっていないとは思いますが。

 

この記事を読んでくれた人が、少しでもガーリー・エアフォースを見て、

ファントムちゃんを好きになってくれたら嬉しいです。